小児歯科の最終目標は
「虫歯をなおすこと」だけでしょうか?
どんなお子様でも最終的には永久歯の歯並び・かみ合わせが出来ていきます。そして、その成長・発育に伴ってあごの大きさや顔立ちも変化していきます。その成長の過程のなかで障害をもたらすもののひとつに虫歯があるのです。
ですから当歯科医院では、
小児歯科治療の目的は虫歯の完全な治療ということだけでなく、乳歯列から永久歯列へ交換する際の障害を排除することと考えております。だからといって、「どうせ抜けるのだから」という考えは成長メカニズムを阻害しますのでやめましょう。
当歯科医院の小児歯科治療は、治療がスムーズに出来るお子様には完全な治療をめざしますが、治療を嫌がるお子様や急を要しない場合には、そのお子様にあった治療計画で進めていきます。
歯磨き指導・仕上げ磨きの指導と歯ブラシの選定
当歯科医院では、正しいむし歯予防のための
歯磨き指導を行っております。また、一人できちんと磨けないお子様のために
仕上げ磨きの指導も保護者向けに行っております。
歯ブラシ選びも大切です。歯がはえたら、すぐにでも歯ブラシを使い始めましょう。歯ブラシの習慣づけにも有効です。歯の形は複雑ですから、小学校低学年くらいまでは、仕上げ磨きも必要です。
お子様の歯ブラシの届きにくい部分をチェックして、お口の状態、歯並びなどに合った歯ブラシをお選びします。
◎ 医院推奨 小児用歯ブラシ(ライオン歯科材)
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太めのラウンドハンドル採用でしっかり握れるこども用歯ブラシです。お口の状況や年齢、「かための歯ブラシをいやがる」、「ブラッシング圧が高い」など、お子様の磨き方に応じて選びます。
・乳幼児用 0~ 6才
・仕上げ磨き用 0~ 6才
・混合歯列前期用 5~ 9才
・混合歯列後期用 8~12才
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それぞれ、毛先がやわらかいやさしい磨きごこちの「S」、普通のかたさの「M」があります。
混合歯列とは乳歯と永久歯が混在した状態をいいます。
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シーラント
奥歯のミゾの虫歯を防ぐために行われるのがシーラントです。虫歯になる前の歯のミゾを削らずにフッ素系の樹脂で埋めてしまう方法です。
乳臼歯はもちろん、生え始めた永久臼歯にはとくに効果的です。
フッ素塗布・洗口
フッ素は虫歯を制限する効果があります。この効果を利用してフッ素を歯に直接塗布します。またトレーを使用して塗布する方法もあります。
フッ素洗口は薄いフッ素溶液を歯磨きのあとでクチュクチュうがいさせて吐き出させる方法で、ご家庭でも簡単に行えます。